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Welcome to Tennis'Mas Party [面白庭球講座]

1993年から「テニスクラッシック誌」で連載をしていた“面白庭球講座”です。旅に出てテニスをしよう、こんなオシャレを楽しもう、試合観戦はこんなに楽しく、など様々なテーマで、約4年間にわたって続けた“ウンチク”系、テニスレポートです。今回はクリスマスにちなんで「Welcome toTennis'Mas Party」編です。念のため、これは古い資料です。同じことができない可能性は大ありです。

【Welcome to Tennis'Mas Party at My Home メリークリスマス】
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待ちに待ったクリスマスがやってくる。いつも一緒にテニスをしている仲間と過ごすクリスマス。ことしはわが家ににみんなを呼んでホームパーティーを開いてみよう。心のこもった料理と、ツリーや壁面の飾り付けで、アッと驚く演出をして。もちろん“テニス”という味付けは忘れずに。ことし一年の感謝の気持ちをこめたおもてなし。

【なんてったってDinner Time】
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 ことしのクリスマスイブは日曜日。奥さんを助けてしっかり準備してネ
 テニス仲間のホームパーティーの基本は、主催者はあくまでも会場提供者。もちろん準備はたいへんだけれど、料理は参加者が最低1品ずつ持ち込むことを条件としよう。Aさんは“ウィンブルドン”で、Bさん夫妻は“オーストラリアオープン”、そして独り者のC君は“USオープン”担当でビールとバーボンを忘れずに、といった具合に。
 テレビはずっと、今年の四大大会のビデオ流しておくといった演出も大切。ビデオの音量はゼロにし、あくまでもX'masソングをBGMにパーティーは始まる。

【グランドスラムプレートの作り方】
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パーティーメニュー&レシピ(8人分)GRAND SLAM PLATE-グランドスラム・プレート

A.オーストラリアンオープン/子羊のロースト
【材料】骨付きラムチョップ、パセリ、にんにく、オリーブオイル、タイム、塩、こしょう、じゃがいも2〜3個
【作り方】
1,骨付きラムチョップには軽く塩、こしょうをし、フライパンで焼き色をつける。
2,オーブンで6〜7分焼く。
3,付け合わせのじゃがいもは、アルミホイルに包んでオーブンでいっしょに焼く。
4,パセリ、にんにく、オリーブオイルと少量のタイムを、フードプロセッサーにかけてペースト状にする。
5,4のペーストと肉の焼き汁を合わせ、肉の上にかける。

B.フレンチオープン/カマンベールのフライ
【材料】カマンベールチーズ 2箱(125g)小麦粉、卵、パン粉適宜
【作り方】
1,カマンベールチーズ1箱分を8つに切り分ける。
2,小麦粉、溶き卵、パン粉をつけて揚げる。
※チーズは揚げすぎると溶けてしまうので、手早く揚げる。

C.ウィンブルドン/ローストビーフ
【材料】
牛のもも肉(ロースでもよい) 1.5kg、塩、こしょう少々
【作り方】
1,肉の外側に塩、こしょうをまぶし、30分ぐら置く。
2,表面をフライパンで焼き、そのあと、オーブンで20〜25分焼く(最初200℃→190℃)
3,オーブンから出したら、30分ほど冷めないところ(レンジのわきなど)に置いて肉汁を安定させる。
4,適当な暑さにスライスする。
※切る前に少し置いた方が、色がきれいに均一に肉全体に回る。

D.USオープン/アメリカン・ミニバーガー
【材料】ミニバーンズ16個、パテ用牛のひき肉(赤身)250g、たまねぎ1個、卵1個、レタス適宜、薄切りしたトマト16枚、赤ワイン、塩、こしょう、ナツメグ少々、マスタード、ケチャップ、マヨネーズ適宜
【作り方】
1,たまねぎはみじん切りにし、卵、赤ワイン、塩、こしょう、ナツメグと混ぜ合わせる。
2,1を16等分し、フライパンで焼いて小さなハンバーグを作る。
3,ミニバーンズを半分に切ってオーブンで焼く。
4,3の上にレタス、トマト、2のハンバーグ、たまねぎのみじん切り、マスタード、ケチャップ、マヨネーズをのせてハンバーガーを作る。

E.チャンピオンコロッケ(写真中央)
【材料】じゃがいも5個、にんじん1本、牛乳少々、塩、こしょう、小麦粉、溶き卵、パン粉適宜
【作り方】
1,じゃがいもとにんじんをふかし、マッシャーでつぶす。
2,1に塩、こしょう、小麦粉と少量の牛乳を加え、堅さを調節してボールのように丸める。
3,丸めた具に小麦粉、溶き卵、パン粉をつけて揚げる。

F.ウィンブルドンサラダ(写真左奥)
【材料】アルファルファ、パセリ、レタス、ピーマン(3色)適宜、大根少々
【作り方】
1,アルファルファとパセリを陽気に敷き詰め、細かく切ったピーマンをその回りに散らし、周囲をレタスで囲む。
2,大根を薄く細くきり、テニスコートのラインのように並べる。

G.フルーツボールパンチ(写真手前左)
【材料】りんご、パパイヤ、イチゴなど適宜、シャンパン
【作り方】
1,フルーツをボールのように丸くくりぬく。
2,グラスにフルーツを入れ、シャンパンを注ぐ。

パーティーメニューを作ってくれた参宮橋の巨匠はスペイン料理『ロス・レイエス・マーゴス』の渡辺さん(右)と星野さん二人とも大のスポーツファンで、特に星野さんはテニス歴10ン年というつわもの。料理はもちろんおいしいけど、そんな話をかわすのも楽しいお店です。

【時間を忘れてGame Time】
食事が済んだら、デザートの前にゲーム大会をやろう。おなかがいっぱいで、家の中でもあるから、アクティブでないゲームがおすすめだ。テレビゲームでのテニスなどもあるが、やっぱり全員参加でワイワイガヤガヤやるのがおもしろい。今回は全員が車座に座って楽しく遊ぶことのできるゲームを紹介しよう。
 勝ち負けはいつものテニスで十分味わっているので、ペナルティーをあまり科さずに、あくまでも楽しいひとときとしてゲームに興じることができるようにしたい。
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お名前ゲーム
1,全員が丸くなるように座る。
2,それぞれが自己申告でテニスプレーヤーを名のる(全員あらかじめ考えておく)。
3,全員で拍手2回(チャンチャン)。
4,1番のA君が右手をサムアップして自分のプレーヤー名(例えば「マッケンロー」)を名のり、間髪入れずに今度は左手をサムアップしてだれかのプレーヤー名を言う(例えば「エバート」)。
5,全員で拍手2回(チャンチャン)。
6,A君の氏名を受けた「エバート」さんは、右手でサムアップして自分のプレーヤー名を言ったあと、左手でサムアップして、また別のプレーヤー名を言う。
7,これを繰り返す。
★指名してきた人にすぐ戻すのはペナルティー。
★一度つまずいたらひとまずおしまい。何度か終わったら、名前を総入れ替えするほうがおもしろい。

古今東西
1,全員が丸くなるように座る。
2,A君がまず初めに「古今東西いろいろあるが‥‥」と発し、すぐに例えば「アメリカ人テニスプレーヤーの名前」と言う。
3,右回りに順に、アガシ→チャン→サンプラス→チルデン、といったように続けていく。つまった人がペナルティー。
4,つまった人の次の人が、また「古今東西いろいろあるが‥‥」と発し、「女性プレーヤーの名前」とか、「テニストーナメントの名称」とか、どんどんタイトルを替えて進めていく。
★出題するタイトルがあまりカルト的になると、すぐに飽きてしまうので、「山手線の内回りの順」とか「缶コーヒーの名前」といったポピュラーな内容を織り込んでいくことも大切。ただし、早々につまってしまって知識自慢の人には消化不良になる場合もあるので、そんなときはひと休みして、そういう人たちだけにやらせておくのも酒の席の一案。

デッカイ チョーチン
1,全員が丸く座る。
2,最初の人が頭の上に両手で大きな丸を作り、「小さいチョウーチン」と言う。
※ルールとして「大きなチョーチン」と言うときは、両手の親指と人差し指とで小さな丸を作る。
3,右回りにこれを順にやっていく。ただし、同じ大きさのチョーチンが3回続くと、その人がペナルティーになる。
ポイント;基本的に前の人と逆のことをやればよい。
★言っていることとやっていることが別々なため、混乱するのがおもしろく、どんどん盛り上がること間違いなし。ビギナーは慣れてきてから、よりおもしろくなる。

数字の7
1,全員が丸く座る。
2,右回りに順に数字の“1”から連呼する。
3,“7”にかかわる数字のとき(1の位が7、もしくは7の倍数)は、その数字は口に出さないで、うなずく動作だけにする。
★ほとんど70まで行き着く前につまずいてしまうくらい、単純なわりに難しいゲーム。だけど、けっこう盛り上がる。
★“7”飽きたら、数字を変えてもかまわないが、基本はあくまでも“7”。

ホームパーティーを盛り上げるポイント(その1)
わざわざインビテーションカードを出す
 テニスのアポイントなどはいつも℡でやり取りしている間柄だけど、年に一度のクリスマスパーティーなのだから、フォーマルなカードを出そう。ワープロで原稿を作り、コピー機に手差しでカードを入れれば、簡単に何枚でも作ることができる。
例えば‥‥‥
 サンフランシスコのノブヒルには、一年中クリスマスグッズを売っている小さなお店があります。人のよさそうなおばあさんが、きっと今ごろは大忙しなんだろうなどと思う季節がやってきました。普段テニスでお世話になっている皆様をお招きして拙宅にて、クリスマスパーティーを行おうとおもいます。
是非お出かけください。
 日時:12月24日(日曜日) PM4:00〜

ホームパーティーを盛り上げるポイント(その2)/お菓子もクリスマスバージョンで
 いつものテニスではどうしても邪魔者扱いしてしまう子どもたちに、お詫びの気持ちを込めつつ、ここで少し点数を挽回。ソニープラザなどでは、クリスマスシーズンになると、アメリカンテイストのお菓子がたくさん売り出される。大人のお酒=子どものお菓子。今夜だけは「食べ過ぎちゃダメ!」ということばは発することなくいきましょう。

【やっぱりうれしいPresent Time】
 クリスマスといえば、おいしい料理とケーキ。でも、やっぱり期待するのは“プレゼント”と全世界的に相場は決まっている。家族同士、恋人同士はまた別の機会に楽しく、しっかりやるとして、こんな感じのホームパーティーでは、リーズナブルだがおもしろい、おおっと驚くプレゼントをそれぞれが用意して、交換会をするのがいいだろう。
 あらかじめ予算を決めておくとか、あるいは○○さんは□□さんの分を△△円以内で用意してくるようにと主催者が手配しておくといのもいい。
 いずれにしても、クリスマスはプレゼントで決まる!
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1,これでテニスの予定もバッチリ!
 機能性を最重視したイノベーターのカレンダーはスケジュールでも何でも書き込めるので、ちょっとプライベート指向かも。ノーマン・ロックウェルやピーター・ラビットは毎年のカレンダーの定番、来年のテニスの予定や、自分の誕生日など決まっているスケジュールがあったら、あらかじめかわいいシールをはってギフトとしてプレゼントするのもいい手かも。

2,二人で仲良くティー・フォー・トゥー
 アイデアにあふれた二人用の紅茶ポットとカップのセット。片づけるときの絵柄の扱い方でその人の性格がわかってしまいそうだ。テニス仲間で近々結婚を予定している二人などにプレゼントするもよし。

3,自分だけのグラスでのんびりテレビ観戦
 パーティー参加者全員にお土産として用意しておきたくなるような、クリスマステイスト満点のグラス。アルファベットのAからZまでフルラインアップで、一つずつ買うことができる。

4,プレーを待つ間手放せません
 基本的に庭いじり用に作られた手袋だが、生地の模様がかわいい。コートで待っているときや、ゴワゴワしないのでプレー中にも使える。ギフトとしてのコストパフォーマンスも高い。

5,テニスの思い出はこの一冊に
 ことし1年間のテニスシーンの写真を焼き増しし、きれいにファイリングしたアルバムをプレゼントするというのもグッドなアイデア。カバーデザインにもスポーツテイストがいっぱいのフォトアルバム。

6,子どももこれなら飽きません
 バラバラにしてパズルにもなるし、1つずつのパーツがすべてクレヨンになっているというおもしろグッズは、子どもたちの人気の的になること間違いない。サンタさんのエンピツ&ボールペンも一つ自分のペンケースに潜ませておきたいカワイサ。今回のようなホームパーティーでは、子どもへのプレゼントは早めの時間に渡しておいて、勝手に遊ばせておくというのもひとつの知恵。お互い有意義な時間が過ごせることになるだろう。

コメントは noblog@tennisfactory.co.jp  or  Call:03-3499-6160

ニューヨーク駐在一家のテニス漬けライフスタイル [米国庭球見聞録]

【1999年の秋から「テニスジャーナル誌」に連載をした、「米国庭球見聞記第6回」】

友人の佐々木君は、とある損害保険会社の駐在員としてロサンゼルスに1年、そして日本に帰ったもののすぐに赴任を命ぜられ、今度はニューヨークに駐在となりました。お隣のニュージャージーに居を構えて4年目になります。学生時代から戦績は別として、オシャレなウエアーの着こなしと、且つとてもテニス好きで、卒業してからも諸先輩方が多く在籍する練馬区のプライベートクラブに入会していました。週末ともなると試合に出たり、クラブ内でのテニスと、オフタイムのほとんどをテニスザンマイという日々を送っていました。しかし、語学力を買われてか、テニスで培った体力を買われてか、持ち前のバイタリティーが功を奏したのかアメリカへの転勤が決まり、かれこれ5年がたちました。そんな彼が駐在員としてニューヨークでどんなテニスライフを送っているのか、また全米最大の都市ニューヨークのテニスフリーク達のトレンドとはどんなものなのかをレポートします。

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毎週水曜日の朝、佐々木君はいつものようにマンハッタンとの対岸にあるニュージャージーの自宅からラケットバッグを抱えて、交通渋滞の激しいフリーウェイをよそめに、フェリーにて会社へと出勤します。水曜日の夜は、彼の所属するU.S.T.A.レイティングレベル/4、5のチームメンバーとの練習会の開催される日なのです。彼はU.S.T.A.のメンバーになっていて、(全米テニス協会のこと。年会費(奥さんと2人分で40ドル)さえ納めれば、何の問題もなくレイティングレベルにあった練習会の情報やトーナメントの詳細を知ることができ、会費以上の収穫を得ることができます。)その特権とは、月に一度U.S.T.A.という会報が自宅宛に郵送されてきます。中にはなんと全米一のテニス専門誌『TENNIS』が同封されているのです! 日本で云うならば、日本テニス協会の会員になると毎月J.T.A.NEWSが届き、何とその封筒の中にはテニスジャーナルが同封されていることになります。洋書屋さんで毎月¥1280-支払ってゲットしているボクとしては羨ましいがぎりのことです。 (日本のテニス協会もこの位してくれるといいのにねえ)

さて、ご主人を送り出し、可愛いお嬢さんを「幼稚園」に送ってしまった佐々木駐在員の奥様はというと、ニューヨーク転勤後ご主人の影響で始めたテニスのお稽古に出発です。マンハッタンから空いていれば車で15分のここニュージャージーは、日本からの駐在の方々が多く住んでいる所です。日本食関係の食材はもとより、日本に関するありとあらゆる商品が揃えられた大手スーパーのヤオハンが、大きな店鋪を構えていたりします。このヤオハンの駐車場を隔てた隣には、インドアコート6面を有する大きな建物があります。何とここでは30年前のジュニアテニスのスーパースターである「伊勢丹スクール」所属の手嶋昭二さんが、「手嶋スクール」なるものを開講しレッスンをしているのです。手嶋さんは伊勢丹スクールを卒業した後、中央大学に進み主将として全日本プレ-ヤ-でもあり、現在の中央テニス部の土台を作った方としても活躍されました。大学卒業後、単身アメリカに渡り、日本人駐在員の方々を中心にスクールを開講し、ヤオハンよりも早くから、日本人をターゲットにしたビジネスを始めたお方なのであります。

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現在、ホップマンキャンプにいらっしゃる桜井隼人君も、渡米のきっかけは手嶋さんであり、彼も数年間はここでレッスンをしていました。また現在、八王子ローンテニススクールでヘッドコーチをしている、ボクと同期のキャプテンで、インカレ準優勝という輝かしき戦績を持つ上野純一君も、大学留年中に1年間ここでお世話になっていました。(20数年前に関東の大学テニス界に在籍していた方には懐かしい話でしょう)  話を戻します。赴任後、手嶋スクールでテニスを始めた奥様は、託児室が併設されていることもあり、子供を預けてはレッスンを受けていました。日本のフリークおばさま同様、徐々にはまっていき週1回のレッスンだけではもの足りず、自宅近くに在るフォートリーラケットクラブに入会。週に4日はテニスをしています。インドアコートなので雪が降っても問題なし。ワンピースファッションのお似合いになる体型を維持して日々テニスに勤しんでいます。ニューヨークのファッション動向としては、ボールホルダーの付いた短いスパッツにワンピースかスコート履き、二の腕丸出しでがんばっています。日本では多くの人がパンツですゼと話した所、「アンヴィリ-バブル!」という返事が返ってきました。あれは男性の履き物のようです。
さて、仕事を終えた佐々木君といえば、今日の練習会であるドームコートへ向います。チームメンバーが入会している、ウォールストリートのイーストリバーに架かる橋の上にある「ニューヨーク・ラケットクラブ」が今晩のコートです。レイティングで予め決まっているレベル同士の練習会です。国籍様々、肌の色(色々)職業諸々、ゲイの方もいれば、年齢もまた様々です。この地域では、4月から7月のシーズンでシングルス/2、ダブルス/3の団体戦が6~8試合組まれています。ここで全勝する為に毎週練習会が組まれているそうです。最初は外人独特の速いサーブに手こずったそうですが、今はリターン力もつき、互角に打ち合えるようになったそうです。もちろん個人戦のトーナメントにも積極的にエントリーする佐々木君ではありますが、ニューヨークの35歳以上の試合では、なんとあのフォレストヒルズで、(現在のフラッシングメドウの前に全米オープンの開催されていた天然芝のプライベートクラブ)プレーをした経験もお持ちなのです。普段はクラブ内に入る事すらはばかれる名門プライベ-トクラブが、年に1度であるにせよ一般プレーヤーの為に、丹誠込めて維持しているローンコートを開放してくれるのです。羨ましさだけでなく、その懐の深さを感じずにはいられませんでした。

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佐々木一家のテニス好きはとどまる事ををしらないようです。ボクがお世話になった2日間のテニス談義のなかで「ホップマンキャンプ」について、いかに素晴らしい所かという事を延々話した結果、なんとその2ヶ月後の夏休みに家族全員で1週間のコースを体験するため、はるばるフロリダまでいってしまったのです。今年小学校に上がる、愛娘の「ハ-チャン」もすでに洗脳され、全米オープンの開催される前日にある、アーサーアッシュ・キッズデイにも積極的に参加してしまったのです。そんな「ハーチャン」は現地テレビクルーの格好の標的になり、「日本から来たテニスガール」として取材され、お茶の間に楽しい話題を提供してくれました。

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ニューヨークには沢山のテニスショップがあります。ガット張りだけを専門とした「JEY'S STRING」にはお店の中に木製のロッカーがあり、それぞれの扉のプレートにはサンプラス、アガシといった名前が書き込まれています。これが選手用の専用ロッカーなのです。中にはラケットやストリングが保管されていて、選手からのオーダーで逐次張り上げていくそうです。もちろん一般プレーヤーの張替もやってくれます。ウエアーに力を入れて商品構成しているのが「メイソンズ」です。最近お店は移転してすごくきれいになりました。全米オープン期間中は毎年恒例のセールがあり、かなりお買得価格を提供してくれます。(オーナーのメイソンさん自身テニスが大好きで、何と自宅にはテニスコートをお持ちだそうです)また、一年中オフプライスの「テニスアウトレット」は、その名の通りラケット、シューズからウエアー、バッグ、アクセサリーに至る迄なんでもかんでもアウトレット価格なのです。売場面積も広く2~3時間では見切れないかもしれません。とにかく楽しいお店って感じです。量販店の「スポーツオーソリティー」は、もちろんバカデカイ店鋪です。高さ3メートル、横幅10メートル位の壁一面にはラケットが陳列されています。もちろんボールは箱で山積みにされていて、お店の中で店員さんが自転車に乗っているくらいひろ~いのです。ショップはまだまだ沢山あり、それぞれの個性を活かした面白い商品構成が楽しめます。全米オープン観戦と併せて、ニューヨークテニスツアーなんてのを組んでみるのも面白いかもしれません。(興味の有る方は是非お問合せ下さい)
ニューヨークでもテニスはやっぱりとっても元気でした。今回は佐々木君一家のテニスライフの一部をを紹介しましたが、違った形で楽しんでいらっしゃる方も多い事と思います。海外に駐在しながらもテニスを続けられ、仲間を増やしてゆくことの素晴らしさや楽しさは、羨ましいかぎりです。

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ATP TUOR 完全攻略マニュアル [米国庭球見聞録]

【1999年の秋から「テニスジャーナル誌」に連載をした、「米国庭球見聞記第5回」】

 ATPツアー・インターナショナルヘッドクオーターのあるポンテベドラビーチは、フロリダ半島の東海岸にあります。マイアミを南端とするならば、丁度付け根の部分に位置し、見渡す限り白い砂浜が続く全米屈指の高級リゾート地です。フロリダ第3の街、ジャクソンビルの国際空港から車では約20分。ホップマンキャンプの本拠地であるタンパベイエリア、サドルブルックリゾートからは、まさにフロリダ半島を横断する形で、東へ向うこと約4時間。途中、ディズニーワールド、ユニバーサルスタジオやフロリダシーワールドのあるオーランドを横目で見ながら、デイトナビーチで大西洋岸につきあたり、そこから北上を続け、ほぼノンストップでポンテベドラビーチに着くことができます。

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 ローカルの地図を頼りにATPツアーブルバードと名付けられた道を右折すると、20メートルはゆうにあると思われる大きな看板に、まさしくあの見慣れたATP-TOURのロゴマークが目の前に現れ、ついにやってきたなといった一種の感動が沸き起こりました。目の前には渡米前にあらかじめ準備しておいた資料の写真とまったく同じ光景です。今まさに現行ツアー制度における総本山ともいうべき、ATPツアーの本部にたどり着いたのです。
ATPとは、1991年”選手の、選手による、選手のため”のツアー組織として発足した、アソシエーション・オブ・テニス・プロフェショナルの略です。
 かつてのアメリカデビスカッププレーヤーとして活躍したチャーリー・パサレルをはじめとしたメンバーを中心に、元ツアープレーヤーだった人達が、組織を作りスポンサーを集め、トーナメントの運営やランキング制度を確立している。また賞金のブレイクダウンをシステム化し、ポイントによるトーナメントのレベル分け等、従来の制度を根底から変革してゆこうとして出来上がった組織であり、当時は心から声援したい気持ちで一杯でした。
 そして、その本部をあえてニューヨークやロンドンに据えるわけではなく、リゾート地として有名なフロリダに置き、(ちなみにゴルフのPGA-TOURの本部はとなりの敷地内にあります)かつその器のなかには4大メジャートーナメントと同様のサーフェスを全て用意し、フィットネスルームも完備し、アメニティエリアも充実させて、ツアーを回っているプレーヤーたちの試合と試合の合間の調整ができるところとしての準備体制を持ち備えてた全ての設備がとっても充実しています。こうして選手たちへのバックアップはきちんとおこなっていこうとする施設を作り上げたのだと思います。
 ここではインターナショナルテニスウィークリーというオフィシャルニュースを週刊として発行する機能までも併せ持ち、週毎に変わっていくランキングやトーナメントの結果、情報、各種イベントのお知らせなどATP-TOURに関する様々なニュースを発信するということまでもおこなっているのです。もちろんホームページもありますが、これまたものすごく奥が深い。www.atptour.comです/是非ご覧になってみてください。
 まさにテニスにおける理想郷といえるこの地、ホップマンキャンプももちろんのこと東海岸方面に渡米する機会があるならば、是非一度訪れてみたいところだと思っていました。

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いざ潜入!
 ATP-TOURブルバードからテニスコートを左手に見て入口へと向かう。
 車寄せのあるエントランスには、つい先日行われたATPシニアツアーのドローボードが未だ撤収されずに残っており、いやがおうでもこの地にきたという実感。
 クラブハウスに入るとすぐに受付があり、1階はプロショップになっています。ATP-TOURでは、オリジナルロゴマークの使用をオリンピックのスポンサーと同様に、1業種・1社としていて。ラケットはスノワート、ボールはペン、ウエアー、シューズ、バックはアディダス、というように各社が契約をし、そのマークの入った商品を製造、販売しています。これはワールドワイドの契約なので、世界中どこでも購入することができます。プロショップの商品構成もアディダスの製品が50%を占めていますが、残りの50%はここでしか手に入らないオリジナルグッズが所狭しとディスプレイされています。松岡修造君が遠征の時に来ていたりしたG-ジャンや(背中にあのマークがデカデカと刺繍されたもの)、T-シャツ、キャップ、トレーナー、ハーフパンツなどは言うに及ばず、キーホルダー、タンブラー、マグカップ、ステッカー等の小物も充実したラインナップで見ているだけでも十分楽しくなってしまいます。
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 ポンテベドラビーチの地名入りオリジナルグッズは何といってもここでしか手に入らない。昨年からは、A.T.P.TENNIS CLUBというプリントを施されたオリジナルウエアーも登場! 物欲を掻き立てられるアイテムがめじろ押しであります。4月の1ヶ月間が”ショッピングパワー”と呼ばれるセールの期間で、サイズ等はばらつきがかなりあるが、格安価格で展示されるらしい.....
 通信販売の発祥の地アメリカであるからもちろんメイルオーダーで購入することもできるので、興味のある方は是非問い合わせてみると良いでしょう

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ATP-TOUR INTERNATIONAL

HEADQUARTERS 200 ATP TOUR BOULEVARD PONTE VEDRA BEACH FLORIDA USA 32082 PHONE; 904-285-6400 FAX; 904-285-2284


クラブハウスは、敷地の中のちょうど真ん中に位置しています。そのため、2階にあるレストランとバーからは全てのコートを見渡すことができます。室内の装飾はフロリダらしく南欧風の落ち着いた雰囲気に包まれ、壁面には現役時代のジョン・マッケンロー、ステファン・エドバーグ、ジミーコナーズらの大きなパネルが飾られ、また入口のところにはATP CHAMPIONSHIPSのクリスタルトロフィーが鎮座ましまし、まさしくテニスの中心地にやってきたんだなと感無量になるひとときでした。
 アダルトキャンプに入る前夜は、ここのバーで”ウエルカム・カクテル・レセプション”で迎えられるとのことです。
 建物は地上2階建、地下1階となっていて、その地下の施設がまた充実しています。
 まずはフィットネスセンターがあり、ノーチラス、トレッドミル、ライフサイクル、ステアーマスターといったマシーンが所狭しと並べられ、トレーナーまでも常駐しています。トーナメントを回っている選手たちのコンディション調整にも、これだけの器具が揃っているならば十分ではないかと思われます。
 次に紹介するチャンピオンズ ロッカールームと称されたところにはサウナ、ジャグジーのような小さなプールまであり、その設備の充実さには目をみはるものがありました。
 極めつけはお子様預かり部屋(保育室)=KIDS ROOMというところまであり、まさに至れり尽くせりといったところなのです。

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テニスコートは全部で19面あります。先にも述べた通り全てのグランドスラムのサーフェスを備え持ち、クッションハードコート(全米オープン)が7面、天然芝のコート(ウインブルドン)が2面、アンツーカーコート(フレンチオープン)が2面、とアメリカならではのグリーンクレーコートが8面という充実さと常にトップコンディションに整備されているのです。そのなかで、センターコートは2000席分のシートがあり、シニア、ジュニア、エキジビションなどのトーナメントが定期的に開催されているそうです。
 ツアープロの立場にたって様々なサーフェスを準備し、選手のために提供していこうとは、こころにくい配慮でした。
 ビーチまでは歩いて5分くらい。まわりを緑の芝生に囲まれ、太陽がサンサンとふりそそぐ、まさしくフロリダというリゾート地の雰囲気のなかで、両サイドをゴルフコースに囲まれ、全米ホテルチェーンとして有名なマリオットホテル ソーグラス がATP-TOUR本部の宿泊提携相手としてすぐ隣に建っており、ホスピタリティーという部分に関しても十分すぎるほど満足できるところでしょう。
 実際にトッド・マーティン、マリバイ・ワシントン、スコット・メルビルなどの選手は、この近所に家を持ち、ここを主な練習場所として調整にあたっているそうです。

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支配人は、かのブライアン・ゴットフリード。1977~1980年の間のランキングでトップ10を維持しつづけ、1974・1975年にはダブルスでNo.1に輝いたことのあるプレーヤーで、30代、40代のテニスファンにとっては、とても懐かしい往年のアメリカデビスカッププレーヤーです。(余談ですが、ぼくは当時大学1年生で、彼がラウル・ラミレスとダブルスを組んでジャパンオープンに優勝した試合のボールボーイをしたことがあります。)ATP-TOURのディレクターをも兼務する彼は、ここに常駐し、ATP-TOUR本部の主催するジュニア、アダルトのレッスンやキャンプの運営等のマネージメントをする一方で、トーナメント転戦中のプロプレーヤーのコンディショニングや、カウンセリングなどの窓口としても活躍中です。
 オンコートのディレクターは、リカルド・アクーナ。チリのデビスカッププレーヤーで、ウインブルドンベスト8の実績。
 ここでは、もちろん提示されたお金さえきちんと支払えば、誰でもレッスンを受けることができます。(もちろん予約は必要であるが)その内容を紹介しましょう。

(1)アダルトレッスン
常夏のフロリダならではの早朝レッスンです。9:00~11:00まで。
一年中、毎日開かれているもので、気軽に受講することができる。
価格もお安く、1回$15_ 入門編かもしれない。

(2)プライベートレッスン
こちらも2時間ごとに設定されているが、本格的な内容になる。
コーチのランクによって受講料が変わるという、いたってアメリカ的発想のもの。
受講者の人数によってもその価格に差があり1回$15~50_と様々。

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 どのコーチのレベルであったとしても、どこを選択しようとも、本来のATPツアーをまわっていたような選手たちがリタイアしてコーチとなり、レッスンをしてくれるわけだからそのレベルはなかなかのもの。ぼくが訪れたときにもジュニアが多く、1人で、3~4人でと様々でしたが、その内容はかなり充実していて、コーチのレベルの高さにびっくりしてしまったというのが、正直な感想でした。

(3)キャンプはアダルトとジュニアが併設されていますがここではアダルトを紹介ます。
設定されているキャンプは4日間。合計13時間のオンコートでのレッスンを4種類の
サーフェスで受講する。昼食が付き、ビデオチェックなどの机上の講議もある。
(もちろんゴットーフリードから直接受けることができる。)
記念のポートレートとキャンプ参加記念の非売品オリジナルTーシャツが頂ける。
費用は$450_(宿泊費は含まれていない)

ここでATP-TOUR本部と業務提携した宿泊先を紹介しよう。(基本的に2ヶ所)。

(1)有名リゾートホテルチェーン”マリオット”のソーグラスでの
”チャレンジャーパッケージ”と称された割り引きパッケージ。
一泊二人で泊まって$98~ もちろん ATPツアーグッズのお土産付き。

もっと安くStayしたいという人には

(2)全米モーテルチェーンの”コンフォートイン”オーシャンフロントでの
”チャレンジャーパッケージ”という割り引きプラン。
一泊二人で泊まって$60~ こちらもATPツアーグッズのお土産付き。
これならリーズナブルだろう。

話を本題に戻して

(4)グループテニスパッケージ
2~4人で申し込むと受けることができるプランで、内容は3種類。
価格は以下の通りである。
【オ-ルサ-フェスチャレンジ!】 $39_
全てのサーフェスでプロのレッスンを受講できるもの。
【ザ エース!】 $34_
自分の好きなサーフェスでレッスンを受講できるもの。
【ザ ボレー!】 $19_
プロのチョイスはできないが好きなサーフェスでできる。

といったように様々なプランが用意されており、テニス好きにはたまらないくらい至れり尽くせりなのです。
 ATP-ツアーが発足し、この施設ができたという話は色々な方々から聞いてはいましたが、これほどにも素晴らしいものだとは思ってもみませんでした。テニスという宗教があるならば、ここはまさしく”総本山”であり、これからのテニスを考えるならば、ここはまさしく”理想郷”なんでしょう。

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現在日本にはナショナルテニスセンターがあり、以前には比較にならないくらい充実した設備を備え、テニスを愛し、志しのある人達に支えられて立派に機能しています。これは本当に素晴らしい発展ではないかと思っています。資金的にもより恵まれ、より機能してくるならば、日本国内にもこういった器のものが必要になってくるに違いないでしょう。いつか日本にこんな施設ができ、世界に通用する選手がもっともっと沢山でてきて(男女ともに)、ぼくたちテニスファンをおおいに楽しませてくれることを切に願っています。
 個人でもなく、企業でもない、組織がテニスを愛するということが共通でこんなにも素晴らしいものを作り上げたこと。これを見てみたかったし、日本にも出来るかもしれないという可能性を確認しにやってきましたが、そしてその手応えは十分すぎるほどあったと確信しています。

 ATP TOUR HEAD QUARTERを訪れて。


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ジョン・ニューカムらのレジェンドクリニックに参加 [Other Tennis Reports]

【1990年代に「テニスジャーナル誌」に掲載した「レジェンドキャンプレポート」】

60年代の往年のスター選手たちによるアダルト・テニス・キャンプに参加して

 僕が小学生だった頃(その頃はまだジュニアなんて気の利いた表現はなかった)、世界のテニスはまさにオーストラリア全盛であり、ともに練習していた仲間たちの憧れはほとんどがオーストラリアンだった。
 僕は左利きで、当然のごとくロッド・レーバー、トニー・ロッチの大ファンだった。練習からの帰り道で、僕はいつも彼らと戦っていた。そして玄関の前までくる頃には決まっていつも「Game Set and Match Won by Mr HATTA」となるわけで、僕はグランドスラマーになっていた。
 たぶん、あの頃がテニスに対して一番夢中だったのではないかと思うことがる。
 いわゆるテニス業界で仕事をしていると、雑多なことも含めてさまざまな情報を入手することができる。
 その中に、驚いたことに、あの頃世界のテニスをリードした9人(表・参考)が一堂に会しテニス・キャンプが開かれているという情報があった。場所はアメリカ・テキサス、定員54名で一般男性のテニス愛好家対象。しかも、今年が6回目だと言うことだ。
 まいった!

MEET THE LEGENDS
この催しに参加した9人の伝説たち  1.ジョン・ニューカム  2.ケン・ローズウォール  3.クリフ・ドライスデール  4.フレッド・ストーレ  5.ロイ・エマーソン  6.トニー・ローチ  7.マーティン・リーセン  8.マルコム・アンダーソン  9.オーウェン・デヴィドソン

7月末には案内書が手元に届く。僕にとってはカミサマに近い人達の名前だ連なっている。もうダメだ。居ても立ってもいられない。3日3晩考えて行くことを決心した。
 3600ドルという参加費はアメリカ人にとっては70万円を越える貨幣価値かもしれないが、折からの円高、日本人の僕にとってはチャンスだと思った。キャンプにはアメリカン航空がスポンサーとしてついていて、チケットも格安で手に入れることができた。カミサンには内緒のヘソクリをやりくりし、夏休みを調整し、僕はテキサスへ飛び立った。

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尊敬の気持ちをこめてレジェンド(伝説)と呼ばれるスーパースターたち

 テキサス第3の都市サンアントニオから来るまで40分。ここにニューカム・テニスランチはあった。ここに、全米はもとより、イギリス、オーストラリア、そして日本(これは僕のこと)から、旧き良き時代のテニスを知り尽くしたテニス・ドリーマーたち54人が集まったのだ。

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 コテージで早速着替えを済ませコートに出ると、もうそこにはローズウォールがローチがリーセンがいた。本物だ!
 レジェンドたちがユーモアたっぷりに自己紹介し、その後、僕たち54人はコートに割り振られた。
 1面に対し、レジェンドが一人。ドリルの内容によってはランチのアシスタント・コーチがつく。コートの中に生徒は6人しかいない。僕のコートはまずトニー・ローチがコーチでボレーの練習だ。いきなり憧れのローチだ。ローチだぞ!十分にストレッチをしたとはいえ、ローチの矢継ぎばやの球出しにゼーゼー、40分が経過し、となりのコートにローテーションする。
 ここにいたのはローズウォールだ。このコートでの練習はストローク。2人の生徒が打ち返すボールをローズウォールは自らが練習しているような小気味のいいフットワークで、もうほとんどのボールがベースラインに返ってくる。ここでの40分で鈍った身体はもうヘトヘト。しかし、次のコートにはリーセンが待っている。リーセンはリターンからのラリーを受け持っている。リーセンがセカンドサーブからネットダッシュ、生徒はそれをリターンから組み立てる、というドリルで、彼はすでに80分間ネットダッシュを繰り返しているのにまったくバテた様子がない。もうすべてが夢の連続、驚きの連続だ。

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 午後から始まった初日のレッスンの最後は、ニューカムとダビットソンのペアに挑戦するドリルだ。遊ばしてくれるのがうまく、必死で頑張るんだけどなかなか連続してポイントを取らせてくれない。
 こんなドリルが5日間、数十種類用意されていて僕は満足いくテニス漬の毎日を送ることができた。
 夜は毎晩がパーティー、連日コートではバテバテになるまでテニスをやっているのに、夜になるとまたはしゃぎだす。レジェンドたちのスタミナにも敬服するが、参加者の体力もすごい。まったく欧米人っていうのはタフなものだと実感つくづく実感した次第。
 集まった54人はもう本当のテニス好きばかり。現役のテニスコーチも来ていた。その彼は40歳でジュニアの頃WCTファイナルでボールボーイをしていた頃からのニューカム・ファン。参加は6年連続。毎年ここでレジェンドたちからタフなレッスンを受け、心身共にリフレッシュして地元に帰るのだと言う。
 UCLAのテニスチームにいたという弁護士さんは参加者の中でダントツのナンバー1。45歳だというのに、サービスダッシュ、リターンダッシュ、速いテンポのテニスが3セットやっても衰えない。僕と同じ年のNYからきたお医者さんは、フォレストヒルズ(以前USオープンが行われていた名門クラブ)のメンバーで、「西谷明美を知っているかい」などと言って話しかけてくる。参加者は下が35歳、最年長者が65歳の元気が良くてハートがいいテニスフリークはかりだ。

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 パーティーでは1日に2人ずつがとっておきの話をしてくれる。題して「WAR STORIES」。例えばロイ・エマーソンが1967年のフレンチでトニ-・ローチが勝って優勝したとき、どこにターニング・ポイントがあり、どんな作戦を取ったか、という話をローチを交えて語ってくれる。また、アメリカ・メジャーリーグ、フロリダ・マリーンズのトレーナーも参加していて、身体のさまざまなメンテナンス法や年齢をとってからのプレイでの注意点などを丁寧に話して聞かせてくれる。どれをとっても興味深い新鮮な話題ばかりだ。
 コートでのドリルの内容はタフなものばかりだが、毎日楽しみなレジェンド・マッチがある。僕はクリフ・ドライスデールと組み、相手はフレッド・ストーレと参加者で1セットを戦った。このように4泊のキャンプの期間中、4人のレジェンドとペアを組んでダブルスをすることができるのは大きな醍醐味のひとつだ。
 初老のおじいちゃんがカメラを担当していた。それっぽいATPの時計、ローランギャロのベルト、僕はきっとレジェンドたちが全盛期の頃、一緒にツアーを回っていたカメラマンが昔のよしみで呼ばれてきたのだろう、と思っていた。帰国後、知人に写真を見せたところ「ラス・アダムスも来ていたんですね」と言われギョーテン!あのおじいちゃんがテニスカメラマンのレジェンドだったとは。

また来年ここに戻ってこよう!

 またたく間に夢のような6日間が過ぎた。小さい頃から憧れていたテニス界のスーパースターたちと直接話し、アドバイスを受け、ラリーをし、試合までしてしまったことに、満足を覚えながらもその一方で、何かとんでもないことをしてしまったのではないか、という気もする。
 レジェンドと呼ばれる彼らは今でもまさしく現役であり、元チャンピオンというおごりはどこにもなかった。
 僕はひどく得した気分だった。お金と時間はたしかに使ったかもしれない。しかし、それ以上の満足と爽快感を得ることができたと思う。最後の日にニューカムと固い握手をし、また来年、ここも戻ってくることを秘かに決心した。

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ホップマンキャンプ完全攻略マニュアル [米国庭球見聞録]

【1999年の秋から「テニスジャーナル誌」に連載をした、「米国庭球見聞記第4回」】

テニスリゾートのメッカ・フロリダへ

フロリダはアメリカ本土での避寒地として有名なところで、これからの季節12月から3月までがまさしくトップシーズンとなります。フロリダ州の全土は日本の本州とほぼ同じ位の大きさで、毎年「リプトン」の開催される南端のマイアミからATPツアーの本部のあるジャクソンビルというフロリダ北端の都市まではどんなに車を飛ばしても10~12時間はかかる位ひろーい土地なのです。マイアミから右手に大西洋を見ながらインターステイト(国道)95号を北上して行く道は、テニスリゾート街道と云われるくらい(勝手にボクが命名したのですが)有名なリゾートが林立しています。、クリス・エバートの生まれ育ったフォート・ローダーデール、インターナショナル・テニスリゾート、ボカ・ラトン、タフなゴルフコースとして有名なドラール・リゾート、古き良き時代のイメージを再現したアメリアアイランド・プランテーショナル、ポンテヴェドラビーチ、P.G.A.ツアーの本部がおかれているソーグラス、など枚挙に暇がないほど沢山の素晴らしいところばかりです。スピードウエイで知られるデイトナビーチから西に4号線に入りディズニーワールドのあるオーランドを越え、メキシコ湾を望むフロリダ州西部に入るとそこがもうタンパベイエリア。
ハリーホップマンキャンプはオーランドの空港からは約100分、タンパ国際空港からは約30分のヒルズ・ボロにあるサドルブルックという大型リゾートの中にあるのです。
アメリカ/テニス=ホップマンという勝手な図式が既に構築されているボクとしましては、今回テニス好きの家族又は友人と連れ立って行くホップマンキャンプの有意義な過ごし方と、せっかくアメリカへ行くのだからついでにフロリダも楽しんでこようというテニストリップ「私的企画案」をご紹介したいと思います。

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最近新設されたアンツーカーコート


ホップマンキャンプとは

数あるテニスの歴史の中に偉大な足跡を残すミスターハリー・ホップマン。デ杯監督として、ローズウォール、レーバー、ニューカム、ローチなどを育て上げオーストラリアテニスの黄金時代を築き、「ミスターテニス」と称されたお方です。その後アメリカに渡りキャンプを主宰。ゴメス、ビラスなど数々のトップ・プロを育て、バードムーアから現在のサドルブルックに本拠地を移転。1985年ホップマンさんは残念ながらお亡くなりになったが、彼のの意志は今でも、キャンプ全体の責任者であるトミー・トンプソンを中心に松岡修造君のコーチとしても知られ、ジュニアのアカデミーディレクターであるアルバロ・ベッタンコらにより多くの改良を加えながら引き継がれ、現在も運営されています。
ハリー・ホップマン・テニスキャンプは、皆さんもご存知の通りサンプラス、クーリエ、カプリアティなど世界のトップ選手が練習に集ることで有名でトップ・プロたちにとって、又はテニスマニアを自称するアマチュアプレーヤーにとってもまさに聖地と言える所ではないかと思います。
全米でも屈指の高級リゾートがサドルブルック。広大な敷地の中にはコンドミニアム形式の宿泊施設の他、個人の住宅、別荘が点在しレストラン、ゴルフコース(36ホール)、テニスコート(47面)、フィットネス・センター、プールが完備されていて、この中にホップマン・キャンプがあります。47面のコートはクレー、ハード、グラス、アンツーカーの4種類。まさに素晴らしいロケーションなのです。(何故4種類のサーフェスが用意されているかというと、全てがグランドスラムトーナメントに併せてあり、選手の試合の前の調整用として準備されているからなのです。ボクは今回フレンチとウインブルドンの丁度あいだの時期に訪れましたが、前回伺った時よりもアンツーカーコートが増えていてビックリしましたし、天然芝のコートではカプリアティが2:1でブリブリ練習していました。このように選手を作り上げることももちろんですが、実際トーナメントを回るようになった選手達に対するケアーも大したもので、多分ここで育っていった選手達にとっては家に帰ってくるような気持ちにさせるような所なのではないでしょうか。)アカデミーはホップマンのテニスももちろんですが、アーノルド・パーマーによるゴルフのキャンプもあり、それらに通うジュニア達の為にサドルブルック・ハイという高校まで用意されています。冬場でも日中の平均気温が20℃以上の土地柄。スポーツをするにはもってこいの環境です。

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ウィンブルドン開催前のカプリアティの練習姿


「ホップマンウイークを体験する」

ホップマンキャンプの通常のコースはホップマンウイークと呼ばれている月曜日から金曜日までの5日間のレッスンを受けるというのが一般的なパターンです。タイムスケジュールは下記の通り。

 8:20~ コート集合・体操とデモンストレーション・コーチの説明
 8:30~11:00 レッスン(休憩は1回・フルーツブレイク)
11:00~12:45 各自での昼食
12:45~ コート集合・体操
13:00~15:30 レッスン(休憩は1回・ジュースブレイク)
15:30~ フリータイム(コートは使いたい放題)

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レッスンの内容はドリルを中心に1面にコーチ1人に対して生徒は4人以内、各々のレベルによって振り分けられることになります。殆ど動きっぱなしの状態が2時間半も続いていると想定してみて下さい。内容はかなりハードですが基本練習の積重ねがこれほど大事なことだと改めて認識させられます。ここでホップマンスタッフからのメッセージを紹介しましょう。
”私たちはミスター・ホップマンによって想像力豊かにあみだされた一連の反復練習を教えます。それによりあなたはより強く、より長くプレーができ、ボールに反射的に反応できるようになります。時にはやさしく、時には厳しく、私たちコーチング・スタッフはあなたの持つ可能性を引き出します。あなたの生まれながらに持つ自然なスタイルを生かし、それを最大限に伸ばす方法を教えます。私たちはあなたをコートの上でしか育てません。ホップマンには教室での授業はありません。私たちの目標はあなたが自分のスタミナとスピードと機敏性と耐久力を高めるのをテニスをしながら手伝うことだと思うからです。メンタルトレーニングすらコートの上で行い、練習の確かな効果で、ボールはより正確に、より強く飛ぶようになるでしょう。ハリーホップマン・テニスアカデミーは生徒ひとりひとりを時間をかけて観察し、教えることで有名です。技術は迅速に正確にあなたのものになります。勝てるようになること、個人的にたっぷり見てもらうこと、そして面白いこと、それがあなたの求めるものならば、私たちこそがあなたの探していたテニスアカデミーです。”
随所にレッスンのハードさが伝わってきますが一日が終わった時の爽快感たるもの最高です。

アフタードリルの過ごし方

実際のレッスンの内容は是非体験してみて頂くとして今回は如何に有意義なフロリダライフをキャンプ受講中に過ごすかについてアドバイスします。
まず今回のフロリダ体験ツアーではレンタカーを借りる事をお勧めします。アメリカでは日本の価格とは比べ物にならないくらい、とっても格安で車を借りることができます。なおかつ到着するタンパ空港のレンタカーカウンターには日本語の説明書が用意されているので、解りにくい保険の事とかもろもろが係員に指で合図すれば大丈夫なのです。予めレンタカー会社の日本の営業所で予約しておけば(細かい車種などの指定がなければ)タンパ空港に着き荷物を受け取ってカウンターへ行き、手続きが終われば空港ビルの隣の(本当にすぐ)駐車場から、さあサドルブルックとなるのです。3~4人で7日間借りたとしても、1人当たり¥3、500ー位で済んでしまう車種からあります。ホップマンウイークでは朝食以外はレストランを利用するか、自炊をするかです。近所のスーパーマーケットに買い出しに行くにせよ、車があると大変便利。それに3時半にレッスンが終わってから大活躍してくれます。リゾートとはのんびりと過ごす所ではありますが、やっぱり我ら日本人としましてはもったいないのは元々ダメな質。アフタードリルを楽しんで下さい。

タンパベイエリア、お勧めの見どころ

1.クリアウォーターベイ
サドルブルックから車で90分。本物の白砂のビーチです。メキシコ湾に面していて、ここからの夕日(日の入り)はまさしく絶景です。
2.セントピータースバーグ美術館巡り
車で60分位で行けるセントピータースバーグにはサルバドール・ダリ美術館、モネの「睡蓮」もあるファインアート美術館などは一見の価値あり。
3.フロリダ水族館
タンパのダウンタウンにあるフロリダ最大の水族館。550種、4300匹もの海の生き物が集められており、それはもう壮観です。
4.イーボー・シティ
一晩は出掛けてみたいタンパのナイトスポット。19世紀末頃のレンガ造りの建物が立ち並び雰囲気の良いレストランやバーなどが集まっています。
5.ショッピング
大型のショッピングモールやもちろんアウトレットモールもあり、ディスカウントスポーツショップも片道1時間以内のところに点在しています。是非探検なさってみてはいたがでしょうか。

ビフォー・アンド・アフター

一日のスケジュールやアフタードリルの案内は前述のような過ごし方を紹介しましたが、もう少し具体的にご案内しますと
1.ホップマンウイークは月曜日から金曜日の5日間です。受講のお勧め出発日は土曜日です。時差の関係でアメリカには同日の土曜日に到着します。
ここで1日調整日を作ることです。時差ボケを解消し月曜日からベストな体調で望むことをお勧めします。勿論前日の午後にはテニスコートを使う事も可能ですし、場合によってはこの時にクラス分けをしてもらうこともあります。またどうしても月~金曜日という日程が無理な場合でもクラスをアレンジしてくれたりもしますし、「ホップマンウィークエンド」という週末だけのプログラムも用意されています。
2.レンタカーは必須ではありません。あらかじめ予約をしておけば、タンパの空港までのシャトルバスサービスもあります。勿論帰路の大丈夫。また、現地のコーチが近くのスーパーマーケットまでの買い出しに連れて行ってくれることもあり、食事材料や飲料の購入も問題ありません。
3.サドルブルックの敷地内だけで、充分アフタードリルを楽しむこともできます。ゴルフコースは36ホール。毎日9ホールづつプレーするというのも面白いでしょうし、フィットネスセンターには、充実したマシーンが勢揃いしていますし、プールは驚く程の大きさです。スパもあります。
とにもかくにも、これだけ広大な敷地のなかでテニス漬けの毎日を送ることができたら、どんなにかという気持ちになることと思います。是非一度体験されてみてはいかがでしょうか。

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ディズニーワールドはすぐ近く!

折角、フロリダまで行くのならディズニーの本物を見てくるのも良いでしょう。オーランドは車でもすぐ近く。バスを乗り継いでも行くことができます。全米クレーコート選手権の開催されるのもディズニーの敷地内のテニスコートです。オーランドはテーマパークの数が全米一というところ。帰路に1~2日使ってでも訪れてみてください。
どの航空会社が便利か?
タンパへ1回の乗り継ぎで行けるのは、ユナイデッド、ノースウエスト、デルタの3社です。成田の出発時刻は別として、一番早くタンパに着くのはユナイテッド、乗り換えに面倒が少ないのがデルタ、価格的にお安いのがノースウエストかと思われます。私的見解でみると知らない土地へは明るいうちに着いたほうが何かと安心。よってユナイテッドがお勧めです。
(すいません成田からしか調べていません)ちなみに乗り替え地はユナイテッドがシカゴ、デルタがアトランタ、ノースウエストがミネアポリスかデトロイトです。

いったいいくら位かかるのか?

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具体的に費用はどのくらいかかるのか。これが締めくくりです。ホップマンウィークはコンドミニアムのあるいはホテルのどういう部屋を何人で使用するかによって価格はかなり変わってきます。一番安く上げようとするならば、一部屋を2人で利用するワンベッドスイートが約¥90,000くらいから価格設定されています。(1ドル=¥110換算で朝食、6泊宿泊、5日間レッスン受講料を含んだもの、5月~9月の期間)ここから季節的なもの、部屋をどのようにして使うかなどの変更によって様々な組合せでのお値段になっています。(ちなみに上限はベットが2つある部屋にひとりでお正月に利用したとして、約¥160,000です)価格に関しては順列組合せのごとく様々なケースがありますが、だいたいこんな感じのようです。航空運賃は安くなりました。アメリカ東海岸へは、行きにタンパまで、帰りはオーランドからと、往復タンパでも値段は一緒。今ですと約¥90,000位で購入できることと思います。どんな過ごし方をするのかによってもだいぶ格差があるかと思われますが、3~4人で節約して過ごすのなら「1人当たり\250,000」といったところが目安でしょう。
 貯金をすれば、夢のホップマンキャンプも現実のものとなるのです。

とっても安心

ホップマンキャンプには在籍10年の桜井隼人コーチが日本人スタッフとして活躍中、事前にファックスやメールでの相談にも応じてくれます。また国内の窓口としてもインターナショナルエクスプレス・朝日サンツアーズが担当の専門家をおいて、状況に応じた対応をしてくれます。今回はインターナショナルエキスプレスの金井さんにインタビューをしましたが、懇切丁寧な対応を頂きました。一度はホップマンへとお考えの方、是非お問合せしてみてはいかがでしょうか。このレポートは決して広告ではありません。筆者の個人的思い込みにて作られたものです。

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ホップマンキャンプのオリジナルグッズが並ぶプロショップ店内


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理想的テニスショップをサンディエゴで発見 [米国庭球見聞録]

【1999年の秋から「テニスジャーナル誌」に連載をした、「米国庭球見聞記第3回」】

ロサンゼルスの空港からロングビーチへと南に向かい、大平洋に突き当たったところでそのまま海岸線を南下しながら、ニューポートビーチ、ラグーナビーチを抜けて車を走らせること約2時間。メキシコとの国境に面するサンディエゴに着きます。
 ここはアメリカ海軍最強の基地を擁するカリフォルニア最南端の街。街並は古きスペインを思わせるような、何となく落ち着いた雰囲気が漂っている所ではありますが、かたや軍港には、たった今、帰港したばかりの空母エンタープライズが、その余りある大きさに異彩を放ち、映画「愛と青春の旅立ち」で見た訓練風景が、基地の横を通過するだけで拝めてしまうといった国防の拠点だったりするのです。
 前号にてその消息を紹介した元プロプレイヤーの立野君がプロデビューした後、武者修行のためのサテライトサーキット回りのエリアとして選んだのがここアメリカ。彼はまずサンディエゴを拠点として、ATPポイント奪取のため活動を開始しました。
 サンディエゴは1年を通して温暖の差が少なく(寒くなることがなく、フロリダのように夏が暑すぎず、降雨量も少ない)テニスをする環境としては最高の土地と言えるのではないでしょうか。よってリゾートとして開発されている所も多く、今は日本企業に買収されてしまったラ・コスタ、ケロッグのオーナーが道楽で作った、きれいなプライベートビーチを持つ「ラ・ホヤ」といった著名なものから「ミッションベイパーク」といった公園のコートにいたるまでリゾート感たっぷりな雰囲気を持っている所です。

今回は立野君と一緒に彼が約20年前単身乗り込んだサンディエゴを案内してもらいました。まず訪れたのは「バルボアテニスクラブ」。全米一の動物園「サンディエゴ・ズー」の近くにあるパブリックコートです。
 ここはパブリックコートにもかかわらず入会金が必要です。入会に際して20ドル。但しこれだけ!年会費なんて必要なし!毎回プレイする度にお金を払うなんてこともありません。コートを使用する際の予約ができる権利を得るといった具合で、まあ市営コートで楽しむという感じの所です。立野君はここをホームコートとしてアメリカでの活躍を胸に秘め、意気揚々とトレーニングを始めたそうです。訪れたのが夕刻だったのでコートは満杯! 様々なレベルの人達がテニスに興じていました。
 余談ですがアメリカのテニスコートを回っていてとにかく楽しいのは、どこでもかならずきちんとセンターコートがあるということ。ここバルボアでもかの有名な女性グランドスラマー、モーリン・コノリーを讃えた立派なスタジアムがありゴキゲンです。
 バルボアではコートの利用者をレベルによってきちんと棲み分けさせています。子供達の使う所が「チャレンジコート」、一般の人達は「コモンコート」、ガンガン試合に出ちゃう人が使うのは「トーナメントコート」となっていて、それぞれが3~5面で分かれています。学校が終わってやって来た子供達にはボランティアのおじさんやおばさんが中心となってU.S.T.Aのカリキュラムに則ったレッスンをしたりして、奉仕の精神が確立しているアメリカならではの光景を目の当たりにしました。

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サンディエゴのダウンタウン「ユニバーシティーストリート」に『レイズテニスショップ』があります。今までに見た中で究極に近いショップです。
 オーナーはボブ・レイさん。元プレイヤーでした。お店を切り盛りしているのは奥さんのヒロコさん、日本人です。ヒロコさんはボブさんが仕事の関係で日本に滞在している時に知り合って結婚、渡米。テニス好きが高じたご主人がテニスショップを開業、共に経営するようになって25年。一日に20~30本のガット張りをこなすバリバリの現役。少々口は悪いが、江戸っ子がアメリカに行って商売をするとキットこんな感じなんだろうと思わずにはいられない位、精力的で「気っ風のイイ」お人です。このヒロコさんを頼って武者修行にサンディエゴに渡った日本人プレイヤーは数知れず、立野君に及んではなんと図々しくも居候させて頂いたとのこと。

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40坪位のお店の中にはラケットが200種以上、ウェア、シューズのラインナップの充実さも立派なものです。ボールに至ってはケース単位で山積みされていて(何といってもアメリカではボールがとっても廉価で販売されており、この日、立野君も2ケースまとめ買いをしていきました)お店の中は所狭しとテニスグッズで満杯です。何が究極かというと、お店の裏にはハードコートが一面鎮座ましましていて、ボブさんのレッスン、ボブさん相手のラケット試打と何でもござれなのであります。(「新しいラケットがきたから裏で旦那相手にチョット打ってみなっ」てな感じです)勿論、すべてが私有地内、参りました!
 お客さんがみんなヒロコさんのお馴染みさんになってしまい、ボブさんの現在の仕事はレッスン中心。最近ではホームページを開設し、通信販売を中心としたインターネットビジネスに励んでいます。今や大手量販店の著しい台頭のおかげで「テニスストア」と呼ばれる街のテニスシヨップが少なくなりつつあるアメリカ国内。そんな状況の中で『レイズテニスショップ』はサンディエゴのテニスフリークにとっては欠かすことのできないお店といっても決して過言ではないと確信しました。

世界有数のリゾートであるフロリダ。そこにはたくさんのテニスキャンプが存在し、数多くのプロが練習に励み、また多くのプロの卵たちが将来のスターとなるべく夢を追い続けています。
 ここ南カリフォルニアのサンディエゴエリアもまた、規模では比べ物にならないくらい狭い地域ではありますが、サンディエゴ大学で開催されるナイキ主催のキャンプがあったりしてジュニアの育成に関してはとってもポジティブです。アメリカ西海岸のパック旅行のルートからはちょっと離れた感じのするサンディエゴですが、「ラ・ホヤ・ビーチ&テニスクラブ」に宿泊してテニスを楽しみ、シーワールド等の観光かたがたヒロコさんのテニスショップを覗いてみるってな旅を企画してみてはいかがでしょうか。
次号ではフリークを自称するなら誰でも一度は行ってみたい「ホップマンキャンプ」のご紹介を。フロリダはこれから12月から3月までがトップシーズンです。

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ショップにやってくるお客さんの相手は奥さんのヒロコさんに任せているボブ・レイさん


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アメリカンビジネスマンになった立野彰一プロの現在の生活 [米国庭球見聞録]

【1999年の秋から「テニスジャーナル誌」に連載をした、「米国庭球見聞記第2回」】

ロサンゼルスの近郊、ロサンゼルスカウンティ サウスベイ地区のランチョ・パロス・バルデスは遥か大平洋を望む閑静な住宅地。国際空港から車で20分そこそこで行き来できる場所にもかかわらず、日本でいう軽井沢のような気候と、多くの緑に囲まれた町並みが続くところです。
 ジュニアの頃から類い稀な才能と、長身、骨太な体格を生かし、きれいなサーブとカミソリのように鋭いバックハンドで、早稲田大学3年生の時には、インカレに優勝。その後2年間のアメリカ武者修行を経て、帰国後プロに転向。全日本室内選手権ベスト4、等の戦績を残し(JOP最高位ー2位)1988年に現役を引退した”立野彰一君”は現在この地を拠点とし、全米各地を(あるときはヨーロッパまで足を運ぶ)動き回るビジネスマンとして活躍しています。
 プロテニスプレイヤーだった彼はその後、日本テニス協会でのジュニア育成に助力した後、港区は高輪に本店を構える中古カメラの売買では、日本一の老舗”松坂屋写真商事”に入社。2年間の店頭接客を経験した後、子会社である”MacカメラUSA”に出向となり、一家揃って移住となったそうです。
 そんな彼の仕事は、毎週末にアメリカ国内の各地で開催されるカメラショウに出掛け、ライカ、ロ-ライ等で有名なクラシック、コレクターズカメラの買い付けです。金曜日の朝、何万ドルという現金を腹巻きに仕舞込み、ある週はニューヨーク、次の週はオーランドまたはシカゴへとロサンゼルスから飛び立って行くのです(もちろんヨーロッパにも)。
 クラシックカメラは最近日本国内に於いても大変な人気らしく、週末に買い付けてきたカメラは翌日の月曜日と火曜日にしっかりと梱包をして日本に出荷するというのが現在の彼の毎週のペースです。
そんな訳ですから、かれの休日は水曜日と木曜日。おおいにテニスライフを満喫しています。

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ジャッククレーマーテニスクラブの前での立野君・体型は現役時代とほとんどかわらず


アメリカ国内の大都市では会員制のテニスクラブが沢山あります。この国ではテニスコートなんてものはいやというほどいっぱいあり(もちろんタダでプレーすることができる)コートに困るなんてことはまったく心配有りません。にもかかわらず、会員制のクラブに巨額の入会金を納めてでも入りたいという人達が沢山存在するのは、各々のクラブの持つ伝統とか格式によるのもや、会員であることのステータスを得るということももちろんですが、会員権に対する投資という意味あいも含まれています。アメリカのプライベートテニスクラブの殆どが日本のゴルフ倶楽部と同様の譲渡売買可能なシステムだからなのです。

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ご多聞にもれず、立野君もロサンゼルスも名門中の名門”ジャック クレ-マ- テニスクラブ”のメンバーです。全米テニス史上最強のプレーヤー、あのジャッククレーマーのテニスクラブは、今やビバリーヒルズを抜いて、アメリカ国内最高の住宅地として有名な”ローリングヒルズ”のなかにある由緒正しきプライベートクラブで、サンプラス、ダベンポートはこのクラブで育ちました。(彼等の卒業した高校も近くの丘の上にあり、ここのテニスチームのメンバーになるには、なかなかの難関のようです)現在もプロにならなかった大学テニスチーム出身の選手や、オースチンファミリ-などのかなりのレベルの方達がこのクラブでテニスを楽しんでいます。(どうもこのクラブの中で立野君は自身が元プロプレーヤーだったことは言っていないらしい位のレベル)
 ボクが彼に案内されて訪れたときは丁度夏休み中であり、ジュニアメンバー(ファミリーメンバー)のリーグ戦のようなものをやっていましたが、マア日本の子供達のほうがよっぽどうまいかなって感じ。試合をして、プールに入ってといったクラブライフを楽しんでいました。
 なにしろ著名人の集まるところで、コートは各々寄付によりできています。センターコートはもちろんジャッククレーマーによるものですが、その他、ケンローズウオール、ロッドレーバー、ロイエマーソン、ドンバッチ、トレーシーオースチンの名前がプレートとして各コートに刻み込まれています。これにはチョット感動でした。近い将来アメリカンドリームを掴んだ、ショーイチ・タツノのプレートがこの中のひとりになることを期待しつつクラブを後にしました。

立野君は家族と共に別のクラブにも入会しています。先月号でチョットご紹介したペニンシュララケットクラブという自宅から車で10分位で行くことができるところです。ダテックに良く似た長女の里佳ちゃんは左右とも両手討ち。まだ日本で言う小学校の4年生になるところですが、4年前サンディエゴで行われた東芝クラシックでサンチェスを決勝で破った伊達公子さんの試合を両親に連れていかれ観戦してから大のテニスファン(ダテックファンかもしれない?)になってしまい、今はロス駐在員のテニス好き奥様達と一緒になって、テニスに狂ってしまったタツノワイフと同じ位のペースで(つまりほぼ毎日の意)テニスに明け暮れています。次世代の日本を背負って立つ存在になってほしいものです。
 実は彼のアパートには、ジャグジ-付きのテニスコートもあったりして、ふざけんなコノヤロー状態です。もちろんタダで使えちゃう訳ですから、われわれ”今度はどこのコートでやろうか?”なんてレベルとは、正反対なテニスライフを送っていて羨ましいことこの上なし。テニスのことだけを考えたらいっそのこと移住しちゃおうかなと思ってしまうくらいです。
 広大な土地に多くの移民を受け入れ人工的に成熟した国家を作り上げたアメリカならではのテニスをとりまく環境。それは我が国とは比べ物にならないスケールの違いを感じざるを得ない状況です。これだもの次々と選手が出てくるはずだと実感しました。
 古くはアーサーアッシュから、今ではウイリアムス姉妹まで、タダでできるいわゆるパブリックコート出身のプレーヤーがクローズアップされるなか、サンプラスやアガシのようにプライベートクラブから育った選手もまた、沢山いるようにこの国でのテニス発展の土壌はあまりに幅広く、これがアメリカンテニスの象徴ともいえるような気がします。
 このあたりの所は立野くんが武者修行時代に過ごしたサンディエゴのテニス事情と併せて次号にてレポートします。

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ペニンシュララケットクラブのヘッドコーチ・クリスティン 
サテライトを回っていた経験を活かしてのレッスン 
抱えられているのが自称ダテック/リカ/タツノ

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【テニストリップ】さあみんなで出かけよう、いざ伊豆! [面白庭球講座]

1993年から「テニスクラッシック誌」で連載をしていた“面白庭球講座”です。旅に出てテニスをしよう、こんなオシャレを楽しもう、試合観戦はこんなに楽しく、など様々なテーマで、約4年間にわたって続けた“ウンチク”系、テニスレポートです。まずは旅の伊豆編です。念のため、これは古い資料です。同じことができない可能性は大ありです。

【秋だテニスだ食欲だ!さあみんなで出かけよういざ伊豆】
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抜けるような青い秋空、爽やかな秋風
快適テニスには絶好のシーズン。それに加えて、山の幸や海の幸とおいしいものにあふれる実りの秋。こんな季節を満喫しない手はない。ということで、足をのばして伊豆でテニス!学生時代の仲間と体育会風にやるのもいいし、リッチで優雅にやるのもいい。いずれにしても、いつもと違って気分は新鮮。もちろんおなかも大満足であるだ。

【気の合う仲間と高原のコートでテニスザンマイ!伊豆高原編】
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 学生時代のテニス仲間が集まって、2日間のテニスザンマイ。インドアのあるリゾートホテルに泊まって、ダブルス、シングルスのトーナメントをやったり、真面目に集中練習会をやったり……。夜は夜でおいしい料理に舌鼓を打ちながら、酒を酌み交わし、思い出話に花を咲かせる。気のおけない仲間とのタイムスリップ・テニスツアーの始まりだ。

熱海の海岸に集合
 学生時代に同じ釜の飯を食った仲間も実家に帰ったやつ、転勤で地方に行ったやつ、しぶとく東京に残っているやつといろいろいる。その点、伊豆の辺りは比較的交通の便も良く、みんなが1年に一度くらい集まるのには絶好のロケーションといえるだろう。
 お昼頃に熱海で集合。前倒しでお土産などを買い込んで、伊豆急自慢の『リゾート21』で伊豆高原に向かう。車内は早くも学生時代に逆戻りしている。

初日の午後は東西対抗
 チェックインを済ませたら、インドアコートへ。まずは当日の参加者を出発地で東西に分け、ダブルスの東西対抗戦を行う。例えば、16人なら8人ずつに分かれ、各人必ず4試合をプレーする1セットマッチの対抗戦。2面あれば4時間ぐらいで消化できるはずだ。
 夜の宴会の予算外のアルコール代を賭けてやるのもおもしろい。学生時代に対抗戦同様、白熱した応援合戦になることまちがいないし。ただし、あまり疲れすぎないように要注意。

何といっても海の幸
 今回の宿泊先であるリゾートホテル『ロブィング』の売りは、何といっても海の幸。伊豆半島はどこへ行ってもそれがいえるが、これだけのテニス施設が揃っていて、というケースは他に類を見ない。獲れたたての新鮮な刺身の盛り合わせに、伊勢エビの焼き物、おまけにステーキ……と味はもちろんのことボリュームたっぷりだ。
 東西対抗の負けチームが飲み物代全てを負担といことで、どうしてもピッチは上がり気味。近況を各自報告したり、カミサンやダンナのグチ、子どもの自慢をするもよし、長い夜をさあ盛り上がろう!

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2日目はタイトルマッチ
 年に一度のタイトルマッチ、シングルストーナメントを2日目の朝から始めよう。
 前年の実績で1〜8シードを決め、残りはくじ引きでドローを作る。4面を借り切り、すべて1セットマッチ。卒業してからのほうがテニスに熱が入ってしまったヤツ、学生時代に完全燃焼し年に数度しかラケットを持たないヤツなど様々な現状でのシングルスは、過去の優劣などいっていられないことが多い。準決勝、決勝辺りは好試合になるが、裏街道の泥試合も楽しい。負けても負けても試合のできる方法で、全員の順位を出すことが大事である。「来年こそは!」の糧にするのだ。

踊り子号で打ち上げ
 試合終了後は温泉で汗をさっと流し、早々に帰路につこう。駅周辺でビール、酒、つまみをしこたま買い込んで”スーパービュー踊り子号”に乗車する。あらかじめ4人がボックスになるように席を左右2つずつ16席をきちんと予約しておこう。あくまでも他のお客様に迷惑がかからない範囲内で表彰式をやってしまう。ワイワイやっているうちに約2時間で東京駅に到着。「また来年な!」「今度はもっと練習してくるからさ」てなわけで各自解散とする。年に一度のテニス部同窓会がお勧めです。

【海の見えるコートでちょっとリッチな週末テニスキャンプ・下田編】
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 たまには少し気分を変えてテニスを楽しもう!というわけで、いつも一緒に練習している4カップルぐらいで、ドライブ&ミニテニスキャンプに出かけてみる。伊豆方面の道路も、夏場の混雑に比べれば楽勝楽勝。雄大な太平洋を望むリゾートホテルに泊まって、海風を受けながらテニスにどっぷりつかる2日間。もちろん新鮮な海の幸を味わうことも忘れません。

早朝、海老名SAに集合
 2日間、リッチに楽しくテニスに浸るためには多少の早起きも覚悟で出かけよう。遅くともAM8時には東名高速・海老名サービスエリアに4台が集合するようにする。早着組はロードマップの確認を済ませ、いざ東伊豆南端の町、下田に向けて出発だ。

すぐに始めるミニキャンプ
 車で行くのだからテニスウエアのまま家を出る。下田プリンスホテルに着いたらチェックインの前にまず2時間、カゴ出しホールの練習でたっぷりと汗を流す。雄大な太平洋をはるかに眺めながらのテニスは、格別な気分になること間違いない。
 チェックインをしてシャワーを浴びたら、プールサイドで軽くコーヒーブレイクとしよう。その後は再びテニスコートへ直行し、第2クールはグランドストロークをしっかりチェックする。

内容の濃いキャンプにする
 海に見える大浴場で、1日目の疲れを取ってしまおう。下田まで来たかいがあったな、と思える大パノラマ風呂は夕暮れの頃に入るのがお勧めだ。入浴後は下田の町へ繰り出して海の幸三昧で食べて飲んで楽しもう。この季節、漁が始まる伊勢エビはやはり欠かせない。
 ホテルに戻ったらナイトクール。コートの角から撮ったビデオを再生し、バーボンでもちびちびやりながらののしり合い(!?)解説をしていくのだ。ミニキャンプのポイントは実はここにある。夜のリゾートホテルの室内で、ラケット片手に自分のテニスビデオを見るなんて充実度満点ではないか。

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早朝練習にも意義がある
 下田プリンスホテルは全客室がオーシャンビューの東向きだ。ここから眺める日の出はさわやかだ。朝食前に第3クール。前日のチェックポイントの確認を含めた総合試合だ。そして朝食をとり、しばし食休み後第4クール。2対1のストローク、ボレー、サービスダッシュからのネットプレーなど、動きのある練習を中心にして、今回のキャンプの中で最も内容のあるクールとするのがよいだろう。

ついでに歴史も学ぶ
 部屋に戻りひと風呂浴びて、ひとまずチェックアウトを済ませる。荷物は残したまま下田の町に出かける。昼食後はロープウェイに乗って下田の町を一望するもよし、ペリー記念碑を見に行くもよし、若干の休息の中で歴史に触れてみる。
 ホテルに戻り第5クール。男女4人ずつに分かれてダブルスのパターン練習、シングルスのタイブレークマッチをこなし、めでたくミニキャンプを終える。最高の達成感だ。あとは居眠り運転に気を付けてかえろう。(了)

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TENNIS WAREHOUSE [Favorite Website]

2002年からテニスジャーナルに連載した「TJ HP CLIK!」です。

今は休刊中のテニスジャーナルですが、NOBUを始めて間もなくの創刊だったので、色々とお世話になりました。創刊号ではウッドのラケットにガット張りをするページがあり、モデルを務めさせていただいたというところからのお付き合いでした。この「TJ HP CLIK!」は色々なホームページを紹介するというコーナーで、これが4回目です。ジャーナルのバックナンバーを探したのですが、連載1回目の本が見つからず、まずはここ(Vol.4)をご紹介しましょう。

【TENNIS WAREHOUSE】
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http://www.tennis-warehouse.com/index.html
今や世界最大の通販サイトでしょう。

【見開きの反対側です】
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画像をクリックすると拡大画像をご覧いただけます。
実際にこの時はラケットを発注し、中3日で受け取ることができました。

実はどんなに大きなお店なんだろうと…、渡米した際に立ち寄ったことがあります。
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店舗を持ってはいるのですが、商品が店頭には並んでおらず、奥の倉庫にすごいたくさんのラックがあり、スタッフが荷作りに励んでいました。ロサンゼルスとサンフランシスコのちょうど中間点くらいの所にある、サンルイス・オビスポという街の飛行場の横です。

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サマータイム・イン・アメリカンテニス [米国庭球見聞録]

1999年の秋から「テニスジャーナル誌」に連載をした、「米国庭球見聞記」を紹介します。

【タイトルはこんな感じでした】
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【第1回は、サマータイム・イン・アメリカンテニス】

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4月第1週の月曜日から10月第3週の日曜日までの約半年間、アメリカではサマータイムに突入します。サマータイムに関しては、ここ数年我が国でも導入にかかわる論議が飛び交っていますが、要はこの日と定めた日から朝が1時間はやく始まると言うことです。従って朝の苦手な人にとっては、きのうまで7時に起きれば良かったのが、今日からは6時に起きなければならず、普段不摂生を続けている人にとっては誠に持ってうらめしきルールなのであります。
 ですが、裏返してみるといつまでたっても夜にならないわけで、(8時でも未だ明るいので)アフター5の使い方がテニスをするしないにかかわらず、何ごとにつけても非常に有意義かつ幅広い展開に持ち込むことができる訳なのです。
 今年の日本ように熱帯夜が何日も続き、朝の5時くらいに目が覚めてしまったとき、ああこれから家を出るまで何をしようかナと思ったことがありませんか。
 日照時間と生活時間との差なるべく近付けるためのひとつの方法がこのサマータイムであり、太陽と共に目ざめ、日没と共に休むという人間本来の一日の過ごし方なのではないかと思う訳です。
 今回は6月10日から約2週間ニューヨークからフロリダ、サンディエゴ、ロスアンゼルス、サンフランシスコと、それこそ駆け足でアメリカ大陸を縦断してきましたが、どの土地へ行っても、日中のテニスコートでプレーをしている人の姿が全く見ることができず、この国のテニス人口はいったいどうなってしまったんだろうと、懸念していました。がしかし6時を過ぎたころから、どこからともなく人が集まってきて、テニスコートは順番待ちが出来る程の大盛況となってしまうのです。
 避寒地として有名なフロリダの夏であるならば、日中の猛暑な時間をさけて日没近くからナイターを点灯させてプレーするというのは充分分かる話ですが、今回訪れたどの土地でもこんな光景を目の当たりにしました。
 9-5で仕事をきちんとしてから日没まで3時間以上あるわけですから、アフター5に自分のやりたいことがしっかりできる、このサマータイムに羨望感を感じずにはいられませんでした。

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ロスに勤務する、私の友人のとあるビジネスマンは、いつもニューヨークのオフィスと同じ時間帯で仕事をしています。ニューヨークとロスアンゼルスでは同じアメリカ国内ですが、時差が3時間もあり彼はニューヨークのオフィスの開く9時に合わせてロスの6時には会社に出勤しています。これはなかなか大変なことですがロスの3時には業務終了となるわけですから、8時の日没までのあいだ、週のうち月曜日には公営のコートで学生時代の友人とシングルスの3セットをこなし、水曜日には自分の入っている会員制のクラブでメンバー仲間とダブルスを楽しみ、金曜日には子供達にテニスを教え、といったテニスライフを過ごし、火、木にはワンラウンド、15ドルくらいで回ることができ、かつ自分の家から車で15分以内で行ける所でゴルフを楽しむといった生活をエンジョイしています。(勿論週末は家族サービスらしいのですが…)
 余談ですが上記の理由でロスの交通渋滞は本当に午後3時から始まるのです。

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そんなわけで、もちろんナイトセッションで行われるトーナメントも沢山開催されています。今回ロス在住、早稲田大学OBで元プロプレーヤーの立野彰一さんを訪ね彼を含む家族が全員入会しているペニンスララケットクラブという、ロス郊外の大平洋を見渡すことのできる素晴らしいロケーションのクラブで行われた、マルゲリータナイトというトーナメントに参加してきました。この夜7時、その日の仕事を終えたビジネスマンやその家族が早めの夕食を簡単に済ませた後、三々五々とクラブに集まってきます。クラブハウスのカウンターにはマルゲリータが用意され、それぞれに勝手に頂きながらヘッドコーチから実力に合わせたオーダーオブプレイが発表されると、皆コートへと向かいます。ミックスあり、男女各ダブルスありで、各人が必ず1セットマッチを3試合楽しむことができるといった夜でした。終わったあとにはまたもやマルゲリータのグラスを傾けながら、雑談懇親会と云った具合。東京のテニス事情はどうだとか、伊達は今何をしているの?なんて話をしながらしばし国際交流と相成りました。
(お恥ずかしながら私、全勝させていただきました)

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プライベートクラブのトーナメント、そのファッションもなかなかおしゃれです。特に女性はワンピースあり、上下をきれいに合わせて(もちろんスコートです)つま先まできちんとコーディネートしています。男性もポロシャツに少し長めのパンツで、年長の方でもオシャレに敏感!メーカーのファミリーセールで奥さんが買ってきたテニスウエアーでいいや、なんて感じは微塵も感じさせません。ある意味では社交場的な部分の多いプライベートクラブではテニスを楽しむことはもとより、家族と夕食をとりに来たり、プールとジムを使用する為であったり、はたまたクラブハウスでポーカーをやるために寄ったりといった過ごし方もありで、今現在の史上空前とも言えるアメリカの好景気に見られるようにとってもゆったりとした、余裕をも感じました。(もともと彼等のクラブライフそのものが そうであって好景気はとは関係ないものだとも思いますが)

今回もまた国会では見送りになったようですが、このサマータイム法案。経済効果がどうのこうのと言われてはいますが、そんなことよりも精神衛生上非常に効果のあることなのではないかと思えてなりません。余暇の為に仕事をしている訳ではないにしろ、今日の仕事が終わってから、ご飯を食べに行ったりとか、飲みに行ったりとかではなく、
今日仕事が終わってからテニスでもしようヨ!なんて会話が飛び交うようなそんなゆとりがあってもいいのではないかと思いますし、現在の日本のこのような経済状況下、せめて精神的にだけでも余裕のある毎日を送るためにも是非我が国にもサマータイムを導入されることを再検討したもらいたいと思っているのはボクだけでしょうか。

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